どこにでもいるであろう、部下を守らず自分を守る上司。
周りから攻められないことに力を入れる。
部下の現状や出来ない理由の本音は受け止められず、
建前だけで無茶な要求ばかりし、それが出来ないと叱責するため、
まじめな新人をつぶすのが得意だ。
そんな上司から後輩を守るためには理論的に対抗する必要がある。
客観的なコンサルっぽい指摘が出来れば、どうだ?と考え
「コンサル一年目が学ぶこと」を読んだ。
「
攻略対象の上司像
他の部署への意見は、部下を使って言わせる。
矢面に立つのは部下
あきらかな他の部署の落ち度があれば、自分から物申す
勝てる戦には先陣を切って乗り出す。部下の手柄は自分の物。
言いやすい人にはとことん言うのにがつがつ物事を言う人にはおとなしい。
パワハラに近い
自分より立場が上の人や、他の部署からの指摘には素直に対応する。
なぁなぁで持ち帰ってきて部下に任せる。たまに上司を飛び越えて依頼が来て、報告に行くとそんな話聞いていないといらだつ。
部下からの不満では他の部署への指摘はしない。
出来ないことを要求し、出来なかったことを責める。出来ない正論を言おうとすると不機嫌になり話を終わらせる。
子は親を選べないように、部下は上司を選べない。
(もちろんやりたいことでなければ異動すればいい)
だからと言って敵対心むき出しでバチバチやり合っていると仕事はやりにくい上に、
悪いレッテルを張り付けられて、他の部署に飛ばされるのがオチなので、おすすめしない。
何はともあれ、まず最初のステップは上司から認められる必要がある!
結論から話す
これはビジネスマンになったら大前提で必須のスキルだ。
今までの役に立たない学校の教育では、
起承転結とよくいったものだが、そんなことをビジネスマンがやったら無能。
(悪い例)
こんな会話をしているとぶっ飛ばされる。
ビジネスの場で「転」を入れて話してはいけない。全て結論から話すのが鉄則。
質問に対して、まずいいわけから入るやつもいるが、
そいつも同類だ。
課長:○○の件どうなっている?
無能な新人:それは客先の●様から連絡があり・・・
その後製造に確認しましたが制作が難しく・・・
仕様があいまいなところがあったので・・・
次の話に進みたいのに、兎に角言い訳を並べられうんざりすることはないだろうか。
課長:○○の件どうなっている?
有能な新人:一部保留になっています。
仕様に一部不明な個所があり、客先の〇〇様に問い合わせ中で、
製造と調整し制作可能な個所から進めております。
全て結論から話すのが鉄則。
その方が問題もわかりやすく、指示も出しやすい。
本書ではPRAPの型ということで下記が紹介されている。
P:結論
R:理由付け
A:具体例
P:結論
・起承転結はビジネスの場に要らない
会議も同様
会議も同様に結論を最初に提示してから開始する。
ゴールのイメージは何かを最初に話し共有することだ。
そうすることで、参加者も何を発言すればいいか理解でき話しやすくなる。
例:
新開発中の〇〇について●●の試験を実施します。
試験方法について説明しますので、
気になる点やその他確認が必要と思われることがないか
ご意見をお願いします。
数字という事実で語る
少し話はそれるが、ビジネスマンになって思うのが、
みんななぜか横文字を使いたがる。特に営業なんかがすぐに理解できない横文字をバンバン入れてくる。
日本人しかいない場所でわざわざ横文字を使わず、日本語で話したほうが正しく伝わると思うのだが
横文字を入れることで自分に酔っているのではないかと思うほどだ。
スムーズに話を受け取るために、覚えておいて損はない。
ただ、使ってきた相手には使って返せばいいと思うが、
自分から他の部署の人、後輩に向かってカタカナを用いて
いい気になるヤツにはなってほしくない。
よく出てくる横文字
ファクト:事実
アナライズ:精査
ブレイクスルー:課題解決
スキーム:計画
エビデンス:根拠
メソッド:方法
アテンド:案内
プライオリティ:優先度
アジェンダ:議題
ペンディング:保留
マイルストーン:中間確認
ファクトに基づいてしっかりアナライズし、
この状況をブレイクスルーできるようスキームを組んで
メソッドを確立するためのエビデンスはしっかり残し、
プライオリティーを上げて対応してもらいたい。
大きく話がそれたので戻す。
数字というファクト:事実だけは変わらない。
誰も動かしようがなく、数字で語るのが一番効果的だ。
感覚的に感じている問題を数字で表すことで、証拠にして納得させる。
おかしいと思ったら事実を数字にする。
これが大事だ。
感情的な意見を述べてもなかなか通らないが、
無駄な教育に時間を割いていたり、実際の予算が不足していることなど、
数字化し、論理的に説明することで納得せざるを得ない状況を作る。
相手は何も知らないという前提で話肩を考える
あえて全然知らない人に話すとして、どう伝えるかと考えてみることで、
全体の流れは理解しやすいか、筋は通っているか意識して組み立てる。
(悪い例)
●●ってのがあるじゃないですかー
●●は◎◎ということは皆さん知ってると思いますが…
相手の理解度を察知する。相手が無言だから大丈夫だと進めるのではなく、
相手の理解度を示すシグナルを拾って説明のペースを落としたり早めたり、
臨機応変に行えるようになれば説明の上級者になる。
上司は、知らないことを知らないとは言わない。
変なところで質問攻めされ揚げ足取りをし、言いたいことが言えなくなる。
そんな状態で話を進めても結局後から蒸し返されるだけだ。
つまり、上司の理解度を確認しながら進めるのが重要だ。
まとめ
- 結論から話す。
- 事実を数字化する。
- 何も知らない人に話すつもりで説明する
- 上司の理解度を把握する
そして明日も定時で帰り、子供の笑顔を見て、筋トレをする。